リメイク版『バイオハザード2』は一から作り上げる”フルリメイク”になる、海外カプコンがHDリマスターの類では無いと強調

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海外カプコンはリメイク版『バイオハザード2』について、HDリマスターのような類ではなく”フルリメイク”となることを強調した。これは海外カプコンのシニアマーケティングディレクターStuart Turner氏が投資家向け資料より広がりつつあった誤解に対して反論したもので、「『バイオハザード2』は一から完全にリメイクされるのであってリマスターではない」と伝えている。

発端となったのは2015年10月30日に海外で公開された投資家向け資料。一部ファンのあいだでこの資料に「HDリマスター版『バイオハザード2』が開発中である」という記述があるとの話が広まりつつあったが、そうではないとTurner氏が反論した形だ。現時点では資料内にリマスター版『バイオハザード2』に関する記述は見当たらず、すでに修正されたものと見られる(なお国内版を見ると、こちらでもリマスターでは無く現在取り組んでいるのが『バイオハザード2』のリメイク版だと明記されている)。

Twitter上のアイコンは怪しげだがTurner氏は実際にカプコンの社員であり、2007年から現在までマーケティングディレクターとしてカプコンに勤務している。それ以前も欧州セガやSCEEに勤務するなど、10年以上も業界にたずさわっているゲームマーケティングのベテランだ。

誤解を訂正するために発せられた今回のコメントだが、海外ではTurner氏の「一から完全にリメイクされる」との発言が注目を浴びているようだ。そもそも『バイオハザード2』は過去に移植作しか登場していないため、先日リリースされた『バイオハザード HD リマスター』のように、過去のリメイクをもとにビジュアルやサウンドを強化するといった手法は取れない。ただ、現時点でリメイク版『バイオハザード2』がどのような仕様となるのかは明らかにされておらず、グラフィックやサウンドの強化に留まるのか、あるいはゲームプレイにもメスを入れるのかは確かに気になる点である。海外では今回のニュースに際して、『バイオハザード4』以降のTPS的な手法を取り入れるかどうかというコメントもちらほら見受けられるが、これは従来のゲームプレイを求めるファンとのあいだで賛否両論を呼びそうだし、それに合わせたレベルデザインの膨大な調整も必要となりそうだ。

リメイク版『バイオハザード2』は2015年8月、カプコン第一開発部の平林良章プロデューサーより突如発表された。現在まで同作の続報は無いが、平林氏はカプコンから直接ファンたちへ情報を届けると8月に伝えている。

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