Googleマップを使ったゾンビサバイバルゲーム『Corpseburg』が無料公開中、あなたは地元や現住所でどれだけ生き残れるか?

 

もしゾンビアポカリプスが発生し、恐ろしいウイルスが世界中の人間へと蔓延したら、現実世界に住んでいる自分はどう行動するのか。ゾンビゲームや映画が好きでなくとも、一度は脳内で妄想したことがあるのではないだろうか。海外でそんな妄想を具現化したようなゾンビサバイバルジャンルのフラッシュゲーム『Corpseburg』が無料で公開されている。

近所の学校や病院が登場するゾンビゲーム

『Corpseburg』は、「Googleマップ」を利用してプレイする新たなゾンビサバイバルゲームだ。プレイヤーは自分の地元や現在の住居、あるいは思い入れのある場所の住所を入力し、そこからゲームをスタートすることになる。マップ上を移動し、食料や薬、あるいは強力な武器を集め、30日間生き残ることを目指す。期待値を煽ると落胆するユーザーもいると思われるので先に言っておくと、『Corpseburg』はグラフィックやシステムが豪華な類の作品ではない。非常にシンプルなゲームだが、シンプルながらも楽しい作品だ。

マップは碁盤目状に区切られており、プレイヤーは東西南北に表示された矢印をクリックすることでエリアを移動することができる。「Scout(探索)」ボタンを押すことでエリア内の建物の位置を知り、「Loot(収集)」することで食料や薬などが手に入る。愉快なのは、発見した建物が「実在するショップや学校」であるという点だ。建物はGoogleマップ上に登録された情報をもとに検出されており、プレイヤーが廃墟と化した実在する近所の学校や病院を調べると、場所に対応したアイテムが手に入る。レストランなら食料が手に入るし、病院なら薬が手に入るわけだ。

Play Corpseburg, a free online game on Kongregate
まず武器を発見することが重要で、武器を持っていない場合にはエリア移動やアイテム収集などでダメージを受ける可能性が高まってしまう。そのほかにも、「Fortify(防備)」コマンドで防備を固め、「Sleep(睡眠)」で体力を回復させることも重要だ。

『Corpseburg』は「妄想のゲーム」であり、たとえばあのハンバーガー屋から手に入った食料はバンズだろうなとか、この病院で出会ったゾンビはあの医師だろうなとか、自分で設定付けしていくのが愉快な作品である。30日間生存への道のりは厳しいが、周回プレイを繰り返すことで実績を解除し、ゲームスタート時のステータスや所持品を強化するシステムもある。気になった生存者はプレイしてみてはいかがだろうか。


初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。