『DARK SOULS III』ディレクターが語るフランチャイズの転機、ロボットSFに「宮崎タッチを持ち込みたい」

 

高難易度アクションゲームの金字塔『Demon’s Souls』『DARK SOULS』と、その遺伝子を受け継ぐ『Bloodborne』。『DARK SOULS III』の発売を来年に控える中、シリーズを通してディレクターを務める宮崎英高氏が、海外メディアGameSpotのインタビューでフランチャイズのこれからを語っている。中世ヨーロッパ風ダークファンタジーの枠組みを越えた宮崎ワールドの展開に迫る。

『アーマード・コア』と『DARK SOULS』のハイブリッド

「『DARK SOULS』は私の人生そのもの」「『DARK SOULS III』で思いついた全ては私的な好みに基づいています。しかし、実のところ『DARK SOULS III』はフランチャイズの転機でもあります」。GameSpotの取材でそう語った宮崎氏は、ソウルシリーズをファンタジーという枠を越えてSFのような他ジャンルに発展させたいかという問いに対して、「是非とも宮崎タッチを持ち込みたいですね」と、同ジャンルの続編に留まることなくフランチャイズのフレームワークを更なる分野で応用することへの意欲を示した。

宮崎英高氏は、全世界で128万本超のミリオンヒットを記録した高難易度アクションRPGの金字塔『Demon’s Souls』をはじめ、その後継作『DARK SOULS』、『Bloodborne』の開発を指揮したゲームクリエイター。過去には、『アーマード・コア』シリーズの一部にも携わっていた。2014年5月には、開発元フロム・ソフトウェアの取締役社長に就任。GameSpotのインタビューの中で、複数の新プロジェクトを立ち上げる意向があるとも伝えられている。しかし、その詳細は明らかにされていない。

なお、フロム・ソフトウェア開発のシリーズ最新作『DARK SOULS III』は、PlayStation 4/Xbox One/PCを対象に、バンダイナムコエンターテインメントから2016年初頭の発売を予定している。そのほか、今年6月末に実施された同作の国内発表会では、『DARK SOULS』および『DARK SOULS II』と各々の拡張コンテンツがセットになった同梱版の累計出荷本数が800万本を突破したことが報告されていた。

宮崎氏が言及したソウルフランチャイズを別のジャンルへ展開することへの意欲がどれほど現実味を帯びているのかは定かではないが、『アーマード・コア』と『DARK SOULS』のハイブリッドが生まれる日はそう遠くないのかもしれない。