『Don’t Starve Together』が正式版へと移行。約1年半のアーリーアクセス期間に幕が閉じられる


Klei Entertainmentは22日、『Don’t Starve Together』のアーリーアクセスを終了し、正式版の配信を開始した。もともと本作は2014年11月よりβテストがおこなわれていたもので、2015年6月よりオリジナル版の『Don’t Starve』を所有している人は無料で手に入れることができるようになっていた。その『Don’t Starve Together』がこのたび晴れて正式リリースを迎えたというわけだ。

『Don’t Starve』とは勇敢な科学者のウィルソンを操作し、不思議な生物が多く棲む荒野で食べ物を採取したり道具をクラフトしたりして厳しい環境を生き残るというサバイバルゲーム。その名のとおり、慣れないうちは食料の調達が難しく餓死によって命を奪われるケースも多い。そのほかにも不気味な生物に突然襲われたり、防寒対策が不十分で凍死したり、精神が壊れて幻覚を見るようになり狂死することもあるという非常にハードな内容となっている。『Don’t Starve Together』はそのマルチプレイヤー拡張パックで、こちらを購入することで最大4人までのオンライン/オフライン協力プレイが楽しめるようになる。ゲーム内容もマルチプレイを前提としたバランスとなっている。また、今回の正式リリースに伴い、新たな衣料品やアイテムの追加やネットワーク関連、言語設定にかんするものを中心にバグ修正を含んだアップデートが実施された。

マルチプレイだけでなく『Don’t Starve』本家のDLCも充実しつつある。ひとつめのDLC「Reign of Giants」は主に地上世界において新要素が追加されるもので、季節や新バイオーム、新キャラクターの追加、季節に対応したボスが登場するなど、アイテムや仕様変更が適応されるもので、2014年の4月から配信が始まっている。ふたつめの大型DLCは「Shipwrecked」。こちらは普段の『Don’t Starve』の不気味な雰囲気とはうって変わって、楽しげな南国でサバイバルをおこなうというものになっている。南国がテーマということで全く新しい世界が用意され、船に乗って海へ漕ぎ出すこともできる。バイオームには海はもちろんのこと、砂浜やジャングル、湿地などが存在し、「Shipwrecked」だけの特別な季節としてハリケーンがあり、オリジナルの『Don’t Starve』を遊びつくしてしまったという人でも気持ち新たに楽しめるDLCといえる。こちらは3月31日から配信されている。

オリジナル版『Don’t Starve』は2013年4月にリリースされたが、4年が経った現在でもPlay Station 4を中心としたコンソール機のリリースやiOSでの配信をも果たしている。また、Klei Entertainmentの公式ショップでは多数のグッズが販売されるなどコミュニティの盛り上がりも衰えるころを見せない。単なるゲームタイトルのひとつに留まらずフランチャイズとしても拡大を続ける『Don’t Starve』シリーズの人気はどこまで伸びていくのだろうか。