「Hearthstone」と「将棋」を掛けあわせたような対戦ターンベースストラテジー『DUELYST』が熱い、無料のオープンベータテストが実施中


CounterPlay Gamesは、オンライン対戦型ターンベースシミュレーションゲーム『DUELYST』の無料オープンベータテストをスタートした。本作は2014年2月にKickstarterキャンペーンを実施し、3578人の支援者から13万7707ドルを集めたタイトルだ。当初は買い切りタイトルとなる予定だったが、後にFree-to-Playへとビジネスモデルを変更し、支援者向けのクローズドベータが数か月にわたり実施されていた。プレイヤーは100種類以上のカードからデッキを組み、碁盤目状に区切られた戦場にてユニットを指揮し、勝利を目指す。

「Hearthstone」と「将棋」

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5×9のバトルフィールドで大将の命を狙い合う

『DUELYST』には6つの陣営と100種類以上のカードが存在しており、プレイヤーは各陣営の「General(大将)」を中心に40枚のデッキを構築し、敵プレイヤーとの勝負に挑む。ユニットカードを召喚したりスペルカードを駆使したりして相手の大将のライフをゼロにすれば勝利。逆にこちらの陣営の大将のライフがゼロになれば敗北だ。オンラインカードゲーム『Hearthstone: Heroes of Wacraft』に「将棋」や「チェス」、あるいはターンベースストラテジーの概念を加えたようなルールを想像してもらえればわかりやすいだろう。2012年にリリースされた『Hero Academy』やMojangの『Scrolls』などに似たタイトルとも言える。

100種類以上のカードにはそれぞれマナ消費コストが設定されており、レアカードや高スペックのカードばかりでデッキを組めば勝てるというわけではない。また各ユニットは近接攻撃以外にも遠距離攻撃を持つ者や飛行能力を持つ者、近くにいる敵を足止めする者などが存在している。様々な特殊能力を持つユニットと、様々な特殊効果を発揮するスペルのシナジーを考えながら、プレイヤーはカードを取捨選択していくことになる。さらにここに前述した将棋やチェスのような戦略性、「詰め」の感覚が加わるわけだ。

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外見は違うものの、各General(将軍)の能力は完全に均一。一方でGeneralを選ぶと陣営が決定され、デッキ構築時は陣営のカードとNatural(中立)カードしか選択できない

『DUELYST』はKickstarterキャンペーン時、その豪華な開発スタッフでも話題になった作品だ。『Diablo III』や『ラチェット&クランク』シリーズの開発を担当したKeith Lee氏を筆頭に、『Rogue Legacy』のアートを担当したGaluber Kotaki氏などが参加している。ほかのオンラインカードゲームには無い美麗な2Dドットビジュアルと繊細なアニメーションは、今後『DUELYST』の大きな強みとなるだろう。

なおベータテスト版はすでに一通りプレイできる程度には作り込まれており、チュートリアルやキャンペーンモードが選択可能なほか、カードの収集やオリジナルデッキの構築もできる。またメニュー画面にある「Armory」からは、Ranked戦で集めたゴールドかリアルマネーにて「Spirit Orbs」が購入可能だ。この「Spirit Orbs」は開封して5枚のカードを入手するか、数十個から数百個を溜めて特定のレアカードをアンロックするかを選択することができる。

デッキ構築でああでもないこうでもないと熟考し、1ターン90秒間でスピーディに思考を処理する感覚はとても楽しく、1プレイが長くとも20分間から30分間で終わるのもテンポがいい。ビジュアルもこの手のジャンルでは幅広いプレイヤー層に受けそうで、今後人気作になる可能性も秘めていそうだ。ともかく『DUELYST』は現在オープンベータテスト中、メールアドレスさえあれば無料でプレイをスタートすることが可能で、気になるならば試しに遊んでみてはどうだろうか