『Fallout 4』ではクリア後のワールド探索が可能でレベル上限もなし、過去作になかった仕様が実現


オープンワールドアクションRPG『Fallout 4』の開発を手がけるBethesda Game Studiosは、本作ではメインストーリーをクリアした後もやり残したサブクエストやワールド探索が続行できることを、公式Twitterアカウントにてファンからの質問に答える形で明らかにした。加えて、プレイヤーのレベル上限も存在しないため、どこまででも遊び続けられるとのこと。

 

オープンワールドではお決まりの醍醐味

メインストーリークリア後のワールド探索は、同スタジオが過去に手がけた作品『The Elder Scrolls III: Morrowind』『The Elder Scrolls IV: Oblivion』『The Elder Scrolls V: Skyrim』では毎回実装されていたおなじみの仕様。しかし、同じくオープンワールドRPGタイトルである世紀末アクションシリーズ『Fallout 3』『Fallout: New Vegas』にはこれがなかった。そのため、やり残したサブクエストや未探索のエリアを求めてマップをなめ尽くしたいプレイヤーは、メインストーリーがクライマックスを迎える直前のセーブデータを残しておくことを余儀なくされていた。

補足すると、『Fallout 3』では拡張ダウンロードコンテンツの1つ「Broken Steel」を導入することで、本編終了時から続くシナリオが追加され、事実上クリア後の世界が探索できた。『Fallout: New Vegas』は、プレイヤーの選択次第で所属ファクションが変わるマルチシナリオ・マルチエンディングを採用しており、その都合上、1回のプレイで全てのクエストを見ることはできない。また、エンドロール後のプレイ続行も不可能だった。今回の変化はファンの要望と期待に応えての対応だろう。

そのほか、プレイヤーのレベル上限が存在しないという仕様もシリーズ初の試みだ。従来はレベルキャップという上限が設けられていたため、レベルアップ毎もしくは一定間隔で習得できたPerkの総数や、各パラメータに割り振れるスキルポイントには限りがあった。成長の伸びしろに制限があった故に、プレイスタイルに応じたキャラクタービルドを熟考することもまたRPGとしての醍醐味だった。どこまででも遊び続けられるということは、これらのボーナスを無限に得られることを意味している。つまり、Perkの全種コンプリートや全ての能力値のカンストも可能になってしまうのかもしれない。

『Fallout 4』は、2010年に発売されたObsidian Entertainment開発のスピンオフ作品『Fallout: New Vegas』を除けば、2008年リリースの前作『Fallout 3』からじつに7年ぶりとなるポストアポカリプスシリーズの最新作。Bethesda Softworksから2015年11月10日(国内向けには同年冬)の発売を予定している。今年6月にロサンゼルスで開催された「E3 2015」のプレスカンファレンスでは、映像やスクリーンショットと共にゲーム内容に関する多くの情報が明らかにされた。また、先月には、過去の作品で問題視されたバグの解消法について、開発を担当したゲームデザイナーへのインタビューが報じられていた。