新型ハード「Nintendo Switch」には、任天堂初のマルチタッチスクリーンが採用される可能性

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海外メディアEurogamerは、任天堂の新型ハード「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」に同梱されるタブレット型のコントローラーにマルチタッチスクリーンが搭載されると報じた。Eurogamerは以前、「任天堂の新型ハードにはNVIDIAのTegraプロセッサーが搭載される」と報じ、的中させたメディアだ。前回と同様に独自の情報筋から、Nintendo Switchのひとつの目玉である、切り離し可能なタブレット型コントローラーの詳細について明かしている 。同紙によるとこのタブレット型コントローラーのサイズは6.2インチで、720pの映像が出力されるとのこと。そして特に注目したいのは、静電式マルチタッチスクリーンが備え付けられるという情報だ。

マルチタッチスクリーンは、現在ではスマートフォンやタブレット型の液晶デバイスには必ずといってよいほど搭載されている。ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されているPlayStation Vitaも2点タッチに対応している。一方、任天堂はこれまでニンテンドーDS、ニンテンドー3DS、WiiUと、タッチパネルを搭載したコンソール機を発売していながら、どの製品もシングルタッチにしか対応していなかった。

もちろん、上記の任天堂ハードで発売されてきたゲームタイトルは、シングルタッチパネルの仕様に最適化されており、快適にプレイできていた。しかし、シングルタッチを用いた直感的なマップの拡大や縮小などは難しく、ある種の制約が存在していたのも確かだろう。今回マルチタッチスクリーンを採用することで『ピクミン』のような大きなフィールドを舞台とした作品や、エリアが階層分けになっておりマップの切り替えにやや煩雑さがあった『ゼノブレイドクロス』のような作品においてより快適なプレイが可能になるかもしれない。

Image Credit: 任天堂公式ホームページ
Image Credit: 任天堂公式ホームページ

また、ニンテンドー3DSでは『とびだす! にゃんこ大戦争』や『チャリ走 DX』、『Q』といったスマートフォン向けにも配信されている人気タイトルが移植され“ぷちヒット”を記録していた。スマートフォン向けタイトルと任天堂ハードの親和性は証明されており、移植の際にハードルとなっていたマルチタッチが採用されれば、スマートフォンとNintendo Switchのマルチ展開が可能になり、ラインナップに厚みが生まれるだろう。

先週公開された映像には、画面にタッチできることを匂わせるシーンはなく、あくまで噂の域を出ないが、任天堂のこれまでのアプローチを考えるとマルチタッチパネルを採用するのは自然な流れだろう。「枯れた技術の水平思考」を得意とする同社が、ごくごく一般的な技術になりつつあるマルチタッチパネルをどのように扱うのか、楽しみだ。

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