PC版『No Man’s Sky』、すでにModによる改造が始まる。低空や水中での飛行が可能に

 

賛否両論がありながら順調にセールスを伸ばす『No Man’s Sky』。宇宙探索が醍醐味の本作を、気ままに楽しみながらも、制約や調整不足にストレスを感じているユーザーも少なくないだろう。しかしPC版においてはそういった不満が少しずつ解消されていくかもしれない。すでに多くのModが投稿され始めているからだ。そんなプレイを快適にするであろうModの一部を紹介させていただこう。

現時点で最も人気を集めているModは昨日リリースされた「LowFlight」だ。『No Man’s Sky』の魅力のひとつは、宇宙船の操縦だ。宇宙でのドライブも開放感が高いが、地形の起伏が激しい惑星の上空を飛び回るのも楽しい。しかし、本作では一定の高度以下は宇宙船から地表に近付けない設計となっている。このModはそういった高度による制限を取っ払い、低空飛行を可能とするものだ。こういった制限が外れることで岩場の間や渓谷、そして水中にも宇宙船が侵入することが可能になる。迫力が増す一方で、地面やオブジェクトにぶつかるといとも簡単に機体が破壊されてしまうので、注意が必要となる。

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もうひとつの人気上昇中Modは「Immersive Space」。色彩の豊かなグラフィックが『No Man’s Sky』の魅力のひとつであるが、このModは没入感を高めるために、全体的に雰囲気を暗くしシリアスな宇宙の雰囲気を演出する。宇宙だけでなく惑星の風景にもエフェクトが加えられ、夜はよりダークさを感じながら探索が楽しめそうだ。

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そして根強い人気を誇るのが「Instagram Filter Remover」。これは本作独特の光源処理を削除するというもの。SNS「Instagram」の加工に似た光源処理は、フィールドを個性的に彩っている反面、まぶしすぎると感じるユーザーもいるだろう。導入してみるとやや寂しくもあるが、新鮮な感覚で惑星を歩くことができる。

ほかにも走る速度やジェットパックの速度を自由に調整できるようになる「No Man’s Sky Expedition mods」や、冗長なアニメーションを徹底して短縮する「Fast Actions」、解像度の低いオブジェクトなどを修正する「Internal Resolution Multipliers」など、痒いところに手が届くModがリリースされつつある。

どうしても広大なフィールドに対するコンテンツ不足が指摘されがちな『No Man’s Sky』。発売からまだ2週間しか経っておらず、ゲームプレイを劇的に変化させるものは登場していないが、コミュニティはなかなか熱気があり、日々新たなModが生まれている。難点もあるものの、ポテンシャルを持ち合わせるタイトルなだけに、Modとアップデートにより今後コンテンツの充実が進めば、さらなる盛り上がりが見られるかもしれない。