怪作『NotGTAV』開発元の次なる作品『NotCoD』が配信開始。『Call of Duty』とはまったく関係のない風刺パロディ


Not Games LLPはSteamにて『NotCoD : Call of Judy』の配信を開始した。『NotCoD』という名のとおり『Call of Duty』(以下、CoD)とはなんら関係ないタイトルだ。プレイヤーは手描き風のグラフィックを背景に兵隊になりきり、奇妙なBGMが流れ続ける世界のなかで敵を撃ち続けなければならない。公式サイトには「戦争は地獄だ。あなたはSuds Sudzington Jrとなり、クソッタレな地獄の中で自分を見つけだす。生きるためにとにかく戦え」と記載されているがどこまで本当のことが書かれているかは疑わしい。

本作の正体はパロディゲームである。5つのエピソードから成り立っており、ひたすら『CoD』シリーズを風刺するという内容となっている。「すばらしく不敬なキャンペーン」、「画面分割ゾンビモード」、そして「ドナルド・トランプの政治ポリシーよりは笑える」といったところが注目要素となっている。映像を見てみても、とにかくおふざけの強い雰囲気と血が流れまくる暴力表現が入り乱れ、笑っても良いのか悪いのかもわからずつい反応に困ってしまう。協力モードも今後搭載される予定のようだが、真偽は不明だ。

前作である『NotGTAV』はトレイラーの一部映像に盗用の疑惑があったり、Rockstar Gamesになりすました虚偽のDMCA侵害深刻によって一時はストアから削除されるなど話題性の強いタイトルであったが、 今回は静かな雰囲気でのリリースとなった。以前お伝えしたように、Not Games LLPはピアプロダクションという団体に寄付をおこなっているイギリスのスタジオだ。7人のスタッフで構成されており、サウンドエフェクトなどはすべて自分たちの声で収録しているといい、相変わらず限られた予算でユーザーを笑わせるためのさまざまな工夫をほどこしているようだ。

Steamストアのレビュー欄は、すでに中身の無い賞賛文が複数投稿されており、『NotGTAV』のリリース当時と同様にジョーク会場となる予感を漂わせている。前作は298円とリーズナブルな価格で気軽に友人にギフトすることができたが、本作は899円となっており笑いをとるためには少しハードルが高い値段設定となっているので注意していただきたい。