3DCGアニメ『RWBY』がハクスラになってSteam Greenlightに登場、ファンメイド作品を引き継いで公式デビュー【UPDATE】


【UPDATE 2015/10/15 13:15】 予告通り、Steam Greenlightにおける『RWBY: Grimm Eclipse』への投票がスタートしている。あわせて本作のゲームプレイトレイラーも披露された。


 

テキサスに拠点を置く映像制作会社Rooster Teeth Productionsは、2013年の3DCGアニメ『RWBY』をテーマにしたハックアンドスラッシュゲーム『RWBY: Grimm Eclipse』を、インディー作品の販売を投票で決めるSteam Greenlihgtに登録したことを明らかにした。最大4人のオンライン協力プレイに対応しており、新たなストーリーと悪役の登場が描かれるとのこと。正式リリースの是非を決める投票は明日から始まる。

 

ファンメイドから公式デビューへ

『RWBY』は、2013年7月から無料で配信されているRooster Teeth Productions制作のWEBアニメシリーズ。科学技術と魔法技術が共存する世界レムナントを舞台に、グリムと呼ばれる脅威から人類を守るために戦うハンターの戦いを、主人公ルビー・ローズ率いる4人の少女、チームRWBYを中心に描いている。可憐なキャラクターデザインと形態変化する奇抜な武器が特徴で、「赤ずきん」「白雪姫」「美女と野獣」「3びきのくま」といった童話や説話が、メインキャラクターのモチーフになっている。1話の長さが5分から15分前後のショートアニメで、現在はシーズン3を放送中。また、今年11月14日からは、日本語吹き替え版が全国6都市にて上映されることが決定しており、DVDとBlu-rayでの国内販売も予定している。

『RWBY: Grimm Eclipse』は、オンラインによる最大4人のCo-opプレイが可能なハックアンドスラッシュタイトル。チームRWBYのメンバーであるルビー・ローズ、ワイス・シュニー、ブレイク・ベラドンナ、ヤン・シャオロンがプレイアブルキャラクターとして使用できる。ストーリーはゲーム用に新たに書き上げたもので、レムナントのステージはもちろん、アニメでは描かれなかった舞台や新手の敵、悪役が登場するとのこと。ゲーム面では、MOBAのようなレベルシステムを採用しており、キャラクターに応じた固有のスキルツリーが用意されている。また、『真・三國無双』シリーズや『Left 4 Dead』に強く影響を受けているとのことで、ド派手な爽快アクションが期待できるだろう。

このゲーム版『RWBY』は、元々はRooster Teeth Productionsの創設11周年を記念して、2014年4月にファンメイド作品『RWBY: Grim Eclipse』としてYouTubeでデモが公開された。『RWBY』をこよなく愛するファンJordan Scott氏が5か月を費やして制作したという本作は、ファンやメディアはもちろん、公式からも高く評価され、7月に開かれた同社主催のコンベンション「RTX 2014」にて、同氏がプロダクションメンバーに迎え入れられたことが明らかになった。同時に、タイトルのスペルを『RWBY: Grimm Eclipse』と修正し、公式作品としての開発が決定した。なお、以前は体験版が無料でダウンロードできたが、現在は配布を終了している。

YouTubeでの累計再生回数7000万回以上、国際WEBアカデミーによる最優秀アニメーションシリーズ賞の栄誉にも輝いた3DCGアニメ『RWBY』。海外では熱狂的な人気を集め、アニメ・漫画の祭典では同作のキャラクターに扮するコスプレイヤーも少なくない。ファンメイドに始まったゲーム作品が、公式に引き継がれていよいよSteamデビューを目指す。まもなく始まる正式リリースに向けた投票では、完成を心待ちにしていた世界中の信奉者から多くの賛成票が期待できること間違いない。