ゲーム映像配信サービス「Twitch」のビデオプレイヤーがFlashからHTML5へと移行開始、デザインも変更へ


ゲーム映像配信サービス「Twitch」はビデオプレイヤーを、FlashからHTML5とJavascriptへの移行を開始していると明らかにした。現在はビデオプレイヤーの再生や拡大表示といった操作部分のみHTML5へと移行しており、映像自体は現在もFlashにて表示されている。今回のアップデートを第一歩とし、今後は完全にHTML5のプレイヤーへと移行する予定だという。

HTML5プレイヤーへの移行は以前よりTwitchのスタッフたちがフォーラム上でも報告していたが、あらためて公式ブログでも正式に発表された形だ。今回のビデオプレイヤーのアップデートはまずチャンネルページから始まるなど、段階的に進められている状況であり、記事執筆時点ではまだ多くの再生プレイヤーは旧式のままとなっている。アップデートの対象者とならなかった場合でも、忍耐強く待って欲しいとTwitch側は呼びかけている。

公式ブログでは、新デザインのビデオプレイヤーのイメージが掲載されている。

VideoPlayer_Redesign_Blog

2010年に故スティーブ・ジョブス氏がiPhoneはFlashに対応しないと宣言してから5年が過ぎた。今月13日にAdobe自身が公表したゼロデイ脆弱性など、Flashには長年セキュリティ面での不安が付きまとっており、今年に入ってからはブラウザの「Firefox」や「Google Chrome」はデフォルトでFlashを停止する設定を盛り込んでいる。2015年夏から「YouTube Gaming」をスタートさせるTwitchの最大のライバルYouTubeは、2014年からHTML5プレイヤーの使用をスタートし、2015年1月には完全にフラッシュからHTML5へとシフトした。2015年はゲーム映像の配信業界だけでなく、インターネット全体でFlashに見切りをつける動きが加速しつつある。