ValveとHTCのVRヘッドセット「HTC Vive」は2月29日に予約販売をスタート。本格発売は4月、価格はまだ明らかにされず

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イギリスの大手メディアThe Telegraphは、VRヘッドセット「HTC Vive」の予約販売が2月29日より開始されると報じた。開発を担当するHTC社のCEOである王 雪紅(Cher Wang)氏が明らかにした情報であり、本格販売は4月が予定されている。価格はまだ明らかにされていない。先日にはOculus VR社が「Oculus Rift」の予約販売を599ドルにてスタートさせたばかりで、「HTC Vive」の価格設定にも否応なく注目が集まることとなりそうだ。

「HTC Vive」は2015年3月に正式発表されたVRヘッドセットだ。台湾を拠点とするスマートフォンメーカーHTCが、「Steam VR」を展開するValveと共に開発している。前述の「Oculus Rift」やソニーが開発する「PlayStation VR」との最大の違いは、”動き回れるVR体験”を追求している点。「HTC Vive」には「SteamVR Base Station」と呼ばれる2つのセンサーが付属しており、これを使用者の周囲に配置することで、プレイヤーの位置や動作を検出することができる。また2組の片手用コントローラが標準付属する点や、PCゲーム販売プラットフォームの最大手「Steam」との深い連携が予想される点も、「HTC Vive」の強みと言えるだろう。

また今月開催されたCES 2016では、新たな開発者向けキット「Vive Pre」が正式発表され、ヘッドセットの前面にカメラが搭載されることも明らかにされた。使用者はこのカメラを通じてヘッドセット装着時にも外の様子を確認できるようになるという。

予約販売が先日開始された「Oculus Rift」においては、当初公言されていた350ドル前後の価格から599ドルへと大きな値上がりを見せ、コミュニティや購入を考えていた一部のユーザーから戸惑いの声が挙がったのも記憶に新しい。部屋に設置する2つのセンサーやコントローラが標準装備される「HTC Vive」がいったいどれ程の価格になるのか、今後見逃すことはできないだろう。また、現時点で「HTC Vive」を動作可能な推奨/最小スペックも明らかにされておらず、こちらの情報解禁にも注目が集まる。王 雪紅氏は、ASUSやHPといった会社から、今後数か月にわたり「VR-Ready」なコンピューターやラップトップが発売されるとしている。

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初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。