小島秀夫氏が設立した「コジマプロダクション」にはアーティスト「新川洋司氏」と「今泉健一郎氏」の旧コジプロ組も参加へ


小島秀夫氏が海外メディアIGNのインタビューに対し、新設スタジオ「コジマプロダクション」へと新川洋司氏と今泉健一郎氏が参加することを明らかにした。かつてコナミにて小島氏とともに働いてきた人物らが、同氏と共にコナミを離れた形だ。

新川洋司氏は1994年にコナミに入社したアーティストで、『METAL GEAR SOLID』シリーズの製品版パッケージなどでも使用されてきた特徴的なアートワークを担当してきたことで知られる。また今泉健一郎氏も、かつてコナミの旧小島プロダクションにて統括プロデューサーとして活躍していた人物である。なお昨日には「コジマプロダクション」のロゴを新川氏が描いたことが小島氏とファンのやり取りで判明し、新川氏の新コジプロ入りがささやかれていた。

なおIGNとのやり取りのなかで、小島氏は第1弾タイトルについて詳細をほとんど明らかにしなかった。一方で現時点で小島氏は第1弾タイトルをみんなの期待に応えられつつも誰も見たことのないような作品にしたいとしたほか、「小さめの作品であり、多くの人が関わらず、早いゲーム開発にフォーカスする」ことを想定しているとも語った。またスタジオはまず第1にゲーム開発へと集中するものの、ゲームにてIPが確立した後にはアニメや映画といったデジタル作品へ展開してゆく考えも明らかにされている。

また小島氏は、現時点でなにかが決まっているわけではないと前置きしながらも、開発中止となった『Silent Hills』にて協力関係にあった映画監督ギレルモ・デル・トロ氏と、ふたたびなんらかの形で働くことにも興味を示した。デル・トロ監督はゲーム開発との決別を宣言しているが、そのほかのコラボレーション作品などにおいては参加する可能性があることを示唆していた。

このほかの情報としては、現時点でどのゲームエンジンを使用するかは決定していないこと、まだなにも決まってはいないもののVR(ヴァーチャル・リアリティ)にも興味があることなどが伝えられている。


初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。