師が走ってもゲーム / Dec 2nd


Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて、年末の業務に忙殺されながらも心を無にして陳述するのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。

 

Nobuki Yasuda – 第2回ゲーム週間


ゲーム飽きました(1ヶ月ぶり2度目)。

 

海行こう海。
海行こう海。

失敬。ワンパターンです。前回同様、1週間ずっとゲームばかりやってました……といいたいところだったのですが、なんだかんだで日がな一日仮想世界へ没入するわけにいかず、非常に中途半端なゲーミングウィークとなってしまいました。未クリアばかりです。が、それはそれ、これはこれ。

 

Lock and Load.
Lock and Load.

 

諸般の事情で復帰しました『Counter-Strike: Global Offensive』。言わずと知れた、そして今ホットな競技系 FPS です。思い返せば『CS』に触れたのは15年ほど前。いっときは結構入れ込んでいたものですが、いろいろあって最近は完全に離れていました。さすがにブランクが長かったためエイムがままならない日々が続いていましたが、徐々にカンを取り戻しつつあります。こうしたカタルシスもゲームの面白さの1つ。ゲーマー30歳定年説なんて大嘘です。

 

この輝きは……ワイプだ!
この輝きは……ワイプだ!

 

こちらも同じく説明不要、『Starbound』。『Terraria』以上に熱中してしまっており、記録されたプレイ時間が客観的に判断して危険な水準へ到達しています。現時点ではアーリーアクセスであり、バランス崩壊上等、バグは味わうもの、調整ミスは活用するもの、ワイプはご褒美といった極限状態で、それを飲み込める熱心者向けです。ただ、ワイプにより偉大なる建造物が存在ごと消し去られるリスクはいなめません。今のうちからアルコロジーを建造するのはやめておいたほうがいいでしょう。

 

新生スタイリッシュ。
新生スタイリッシュ。

 

『DmC』。賛否両論あったにくいやつですが私は嫌いではありません。プレイ開始後数分で連想したのは『Shadows of the Damned』です。これは Ninja Theory の公式サイトに記載されていないため正しいかどうかわかりませんが、検索するといくつか出てきます。両作品に共通するバカバカしいノリはニンジャの力なのか英国のセンスなのか。こちらはきちんとラスボスを張り倒しました。プレイ時間は10時間ほど。

 

英語音声英語字幕で挑戦。
英語音声英語字幕で挑戦。

 

『Last of Us』。話題作扱いでしたがスルーしていました。これを機にプレイ。まだプレイ時間は5時間ほどでクリアはできていません。本作はゲームとしては凡庸きわまる TPS なのですが、美しく巧みな絵作りという一点突破のすさまじい魅力を秘めています。古来よりゲームは見た目で勝負という側面が強くあるので、これほどわかりやすいアピールポイントもないでしょう。それにしてもなんでこんなにしゃがんで進むのでしょうか。どこに進めばいいのかわからなくなるというのは構いませんが、ジョエルの腰が心配になります。

 

別角度からの絵作り。
別角度からの絵作り。

 

『Last of Us』とはまったく違う方向からアプローチしたグラフィックといえるのが『Antichamber』。こちらは知性が足りずクリアできていません。起動直後からプレイヤーを引き込む簡にして要を得た造形美と、生ぬるくないパズルパートが絶妙にマッチしています……が、かなり難しい部類に入るでしょう。ガッツリと脳をトレーニングしたい方はぜひどうぞ。ちなみに、「Antichamber Speedrun」で検索したら予想外の数値が並んでいました。チンパンジーになった気分です。

 

 

ベータ第2回期間『エースコンバット インフィニティ』。シリーズはほぼすべてプレイしてきました。まだベータなのですから細かい部分へのコメントは差し控えたいと思います。『ASB』から何かを学んだと私は信じています。

 

あと『艦隊これくしょん』はカンストしていた資源を1万ずつほど溶かし、『BATTLEFIELD 4』は通常運行。これにて今月のゲーム週間終了です。なんだか消化不良気味でしたが致し方ありません。

 

Okunokami Kuheiji – 仕事なのか趣味なのかよくわからないことに


『Starbound』プレイ中です。突然ですが、人類と動物の決定的な違いは「道具を組みあわせて使用する」ことだそうです。そう、このように。

 

一方的殴打。
一方的殴打。

 

先週末のバージョンでは、問答無用でブロックを貫通して攻撃することができました。火曜のアップデートで残念ながらできなくなってしまいましたが、人類の戦いはつづきます。アップデートされるとサーバのアップデートも必要になるため、私の戦いもつづきます。

仕事でやっていることと大して変わらないこともありますが、まあこれはこれで楽しいです。自宅サーバの環境はへたするとクラウドよりしょっぱいので、そろそろ Core i5 の NUC なりに手を出してもいいのかなと思わなくもないですが、先立つものがなかなか手元にとどまってくれません。生活環境上に無音にしたい側面もあるため、ファンレスの PC に電源を AC アダプタにして……いやいや今月カネないんです。ほんとに。

 

Dimitri Toichi – ウランと石炭のエネルギー量があまり変わらない世界で


『Starbound』やり過ぎました。

 

失敬。ワンパターンです。現在より2つほど前のバージョンで、名前的にも掘れる鉱物的にも「これ最終装備じゃね?」という装備を揃えてしまいました(その後キャラクタリセットされたわけですが)。そのあたりから急激に私の『Starbound』熱が冷め始めています。これはいけません。 beta が終わった頃に「飽きたわー既に飽きたわー」とか言う人種になってしまいます。

効率を求めるのは人間のサガか。
効率を求めるのは人間のサガか。

ゲームに対して何を面白く感じるかは人それぞれですが、筆者の場合は、「達成感」よりも「この先に何があるかという好奇心」の方が強い傾向にあります。そのため、ゲーム中盤でプレイヤーがシステムの制限や資源の不足から解放された状態になると、急激にそのゲームに興味を失ってしまうことが多いのです。友人からは「Dimitri はがねのつるぎが出てくる頃に飽きるんだな」という言葉を授かっています。まったくその通りです。

というわけで『Starbound』とは少々距離を置いた関係になり、中身を忘れようと思います。わたしたち、きっとまた笑顔で会えるよね……?来週くらいには普通にプレイしてそうですが。

 

UnFreeMan – 艦隊と軍隊


相変わらず年末進行が続いていて、電車内で『初音ミク Project mirai 2』を遊び、帰ったら『艦隊これくしょん』のデイリーだけこなすという生活だけしていたら一週間が終わってしまった。

そう、艦これを始めたのだ。

まだペーペーですよ
まだペーペーですよ

運よく着任できてからまだ10日ほどだが、なるほどこれはたしかに楽しい。リアルタイムを資源という数値に置換して、その中でやりくりして準備を整え、数値の上下と戦闘結果に一喜一憂してまた準備を整えるというサイクルが楽しく回るようになっている。

遊ぶ前は所詮基本無料のブラウザゲーと考えていたが、一個のシングルプレイのゲームとして作りこまれていて、すっかり襟を正させられた感じだ。評判そのものは聞いていたが、やはり遊んでみないとわからないものだ。

今週はこんなゲームも購入した。

14作目。
14作目。

偶然だが金曜日に休みがとれたので、木曜日の仕事明けに購入してずっと遊んでいる。まだよくわかっていないが、今回はずっとリアリズム寄りの内容になっているようにみえる。それぞれ前作・前前作にあたる『天道』と『革新』の間でそれほど変化がなかった分、かなり大きくゲームシステムが変化していてまだよく遊び方がわからない。とりあえず1度全国制覇を成し遂げるくらいは遊ばねばと思う。

私はPKを導入しない無印の『革新』が大好きで、今でも起動して遊ぶくらいなのだが、この『創造』はどうなるだろうか。

 

 

ishigenn – 早く人間をやめたい


『CiV』の Firaxis Games が昨年世に送り出した宇宙人撃退ゲーム『XCOM: Enemy Unknown』はマゾゲーでした。戦闘で命中率6割の攻撃がヒットしないのは当たり前、9割以上でもヒットしないことが少なくない。救う手立てが無いまま国家が宇宙人に荒らされ続け離脱してしまうこともしばしば。先読みし不確定要素をしらみ潰しにしないプレイヤーは、無慈悲な乱数の前でただ踊り朽ち果てる滑稽なピエロと化します。

そして今プレイしてるのは11月に発売された同作のDLC『XCOM: Enemy Within』です。Steam のフォールセール賑わう中、値引きもされず39.99ドルという昔の拡張パックみたいな強気価格が設定されていましたが、概ね質も量も満足な内容であり、特に昨年『XCOM: Enemy Unknown』で挫折し宇宙人に侵略されたプレイヤーにとっては再プレイの良き機会となっているのではないでしょうか。自分含む。

 

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ゲームの目玉は新たに登場した物質「メルド」。前作では「サイオニック」と呼ばれる超能力のような概念が存在し、兵士たちがそれらの能力を持っていた場合は脳の奥底から引き出すことが出来ました。さらに今作では隊員を「遺伝子操作」にて改造人間にしたり、ロボット人間「MEC」に作り変えることが可能で、人間を辞める手段が合計3種類に増えています。後者2つはサイオニックと異なり、素養無しでも上級職へのジョブチェンジが行えるというもので、金とメルドさえあれば人間なんにでもなれるぜというわけです。

ストーリーが病院食ぐらい薄いと批判されることもある『XCOM: Enemey Unknown』ですが、個人的には外見や名前や声などフルカスタマイズして兵士を作り上げ、脳内ストーリーを展開していくのが愉悦です。そういう意味でもこの「遺伝子操作」と「MEC」の登場は最高でした。「遺伝子操作」により常人ならざる力を持つようになった極秘超人部隊、サイオニックの素質が無かった兵士が部隊内で足手まとなりつつあった事に苦悩し「MEC」に志願する、こういう熱いシナリオ良いよね。

 

遺伝子操作した兵のアーマーがアメフト選手みたく軒並みノースリーブか肩パッドになる点は唯一不満です。
遺伝子操作した兵のアーマーがアメフト選手みたく軒並みノースリーブか肩パッドになる点は唯一不満です。