クリスマスより年末セール / Dec 3rd

 

Gamers Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて聞こえてくるジングルベルを無視して各種年末セールを眺めつつ解き明かすのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。

 

Nobuki Yasuda – 申し訳ありませんでした


サーバー不具合飽きました。

 

電流走る。
電流走る。

 

失敬。……。いえ本当に、大変失礼いたしました。原因ははっきりしています。私、安田はじつは生体ECMなのです。NBCR兵器の次を征く存在として DARPA あたりから都合のいいオファーを待っています。

3年ほど前の出来事だったでしょうか――どんなに丁寧に扱おうとも手にとったすべての電化製品がなぜか静かに息を引き取ってゆくその大理不尽の根源に気づいたとき、ついに私は悟りました。まさか自分にこんな特殊能力があるなんて!

今回の件は私の ECM 能力がさらに拡張され、ついに回線越しに、つまり IPv4 経由であらゆるガジェットをジャミングできるようになったせいです。国家はプリズムだとか防空識別だとか(小さなところでは黒子だとか)騒いでないでそろそろ私を監視してください。ちなみに本当の原因はたぶん WordPress のプラグインです。ごめんなさい。

 

※ イメージです。
※ イメージです。

 

実際問題として CMS が本当に動作しなくなったせいで相当な心的外傷を負い、まともにゲームする気になれませんでした。しかしゲームは遊びではありません。まずは買うだけ買って放置していた『Plague .Inc』の追加シナリオをいくらか消化。やることはさして変わらないのですが、追加されたフレーバーテキストだけでも存分に楽しませてもらっています。あと、寝る前に起動して自己満足のゆく病名を考えついたときは一発で目がさえてしまいました(上掲)。

 

出なおそう。
出なおそう。

 

先週復帰したとお伝えした『Counter-Strike: Global Offensive』。こちらはままならないプレイングが続き、K/Dレートはひどいありさまになり、レーティングは Noob 仕様の銀色へ。ある偉人は「目標をセンターに入れてスイッチ」と言っていました。そんな単純な……と多くの方が思ったことでしょう。でも、そんな簡単なことができないのです。それが FPS です。

愚痴ってもしかたがないので、とりあえず BOT 撃ちから出直すことにしました。いざやってみてすぐに気づいたのが設定ミス。マウス加速切りやらマップの拡縮やら、根本的なところがなっていなかったのです。これでようやくフィールドに立てました。そんなことにも気づいていなかったのか? 忘れましょう。

今なら15年前の自分にも負けません、と15年後の自分が言ってたよと15年前の自分に言ってみたい気分です。

 

Dimitri Toichi – The Perfect Outsider


オープンワールドゾンビアポカリプスゲームが跋扈しているなか、まあ最初に触れるべきは『DayZ』だよねということで Steam で Early Access 版のそれを購入(MOD 版もプレイしましたが)。ゲームが徒党を組んだバンディット共で溢れる前に軍資を集めようという算段です。

で、サーバにログインしてみたわけですよ。最初のスポーンはどこかの漁村らしき場所。これは幸運だとばかりにそこら辺の家を物色しました。おお、操作性の悪さは変わらないが入れる建物が増えている。広大なマップの建物をこつこつ作り直していたんだなあ、がんばってるなあと思ったんですよ。しかし5分後くらいに気づきました。「あれ?全然物資なくね?というかゾンビもいなくね?」

まあとりあえずフレンドと合流しようということで太陽や列車の位置から推測して移動を開始。結果的には合流できたわけですが、1時間ほど歩いたなかで発見したゾンビは1体、他プレイヤーは0人でした。ゾンビさえ存在しないゾンビアポカリプスは初めての体験です。ある種の孤独がそこにはありました。

この手のゲームの最終的な敵は他のプレイヤーであるということは理解しているつもりでしたが、だからといってゾンビまで排除してしまうとは、思い切った舵取りです。バグとか未調整とかではなく、このゲームは本当にアルファバージョンなのだ……

ちなみにプレイヤーの初期装備からはピストルがなくなり、初期状態での攻撃手段は素手によるパンチとなりました。拳やそのほか打撃武器の効果音はまだゲームに同梱されておらず、壁を殴ると銃弾が跳弾した際の音がします。アイアンフィストです。

筆者は街中で小柄な斧を見つけ、喜びのあまり三人称視点で斧を振り回しながら走っていたところ、どうも地面に斧の先端がぶつかったようで、周囲に跳弾の音が響き渡り、それをバンディットの発射した銃弾と勘違いしてしまいました。1人で「やべー敵襲受けてる!ようやくプレイヤーに会えた!」と興奮してしいました。誰もいませんでした。『DayZ』は面白いなあ。

30発くらい殴ると倒せます。
30発くらい殴ると倒せます。

 

話は変わって『PAYDAY 2』に無料の追加マップ DLC 『The Charlie Santa Heist』と、0.99$ のクリスマスサウンドトラック『PAYDAY 2: A Merry Payday Christmas Soundtrack』が追加されました。このサウンドトラックは一見すると(一聴すると?) 単なる『PAYDAY 2』風クリスマスソングですが、どうやらサントラ最初の「Intro」というmp3ファイルは旧 Hoxton とその弁護士の会話のようです。

『PAYDAY 2』はプレイヤーキャラの1人である Hoxton の声優がどういうわけか前作から変更されており、 forum でも度々この話題が上がっていました。OVERKILL はこれをサントラでネタにしてきました。前作の Hoxton は逮捕され拘留中という設定のようです。

そう考えると「Christmas in Prison」は旧 Hoxton が獄中であることを表した歌であるとわかりますし、「Deck the Safe House」では"You just have to break me out first Fa-la-la-la-laa, la-fucking laaaa"とまで歌っています。ふてくされすぎです。forum では「Old Hoxton を脱獄させるDLCが来るんじゃね?」というスレッドが立っていました。それに対する OVERKILL アカウントからの答えは "Money from the soundtrack goes to his lawyer you know :)" (サウンドトラックの売上は彼の弁護士費用になるよ 🙂 )。クリスマス当日には本当にDLCが発表されるかもしれません。

 

UnFreeMan – MOTTAINAI病


強力なアイテムや、入手に制限があるアイテムを後生大事に温存したまま腐らせてしまった経験はないだろうか。ラストエリクサーやら世界樹の葉やらちからのたねやらの使用を躊躇い、気がついたらエンディングを迎えているというアレだ。私は率先してそういうアイテムをケチるプレイングをする人間で、たとえば『ファイナルファンタジー』シリーズはMMOタイトル以外はひと通りプレイしているが、ラストエリクサーというアイテムを使用したことが、未だかつて一度もない。

そんな私であるから―――

駄々余り
駄々余り

艦これ』でもこういうことになってしまう。入渠時間短縮も建造時間短縮も全く使わない。使えない。開発資材もデイリー任務達成のための最低限しか使用しないため、消費量を入手量が上回って貯まる一方である。

消費するとはいえ「毎日定量が入手できる」ということが保証されているタイプのアイテムでさえこうなのだから、有料アイテムの使用頻度など推して知るべしというか、まあ、ゼロだ。疲労度回復アイテムだけは操作ミスで1個使ってしまったのだが、轟沈回避装備に至っては装備したことすら無い。おそらく今後も装備することはないだろう。

なのでTwitterなどで「バケツが足りない」「ボーキサイトが足りない」という話が出ても実感がわかない。もっとも、私はまだ2-4で進捗が止まっている人間なので、この先もっとマップが辛くなるというのであればわからなくもないが、バケツがなくては艦娘を直せないかと言われればそういうことはないので別に使わないし、ボーキサイトなどレベル上限を突破するほど余っている。ここまで来ると何か遊び方を間違えているのではないかと心配になるが、今のところ楽しいので特に問題にはならない。

さて、安田がニュース記事を書いたとおり、この連休は秋葉原のトライアミューズメントタワーにて、対戦ゲームイベント「裏塔劇」が開催される。本稿が掲載される頃には『アウトフォクシーズ』大会が行われているはずだ。私も2日目の『チャタンヤラクーシャンク』大会には万難を排して参加する所存である。このゲームでガチ対戦が出来る機会などこの先訪れるだろうか? 1日限り、あるいは1回限りかもしれない、このゲームの対戦ゲームとしての「旬」が、手の届くところに訪れようとしているのだ。この機会を逃すなど考えられない。

本気の対戦ゲームとしての『チャタンヤラクーシャンク』がどういうゲームなのか、日曜日にはそれが見られるのだ。今から楽しみで仕方がない。