『リーグ・オブ・レジェンド』今年の公式国際大会開催概要が発表。IWC廃止など枠組みを大きく変更

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『リーグ・オブ・レジェンド』を開発運営するRiot Gamesは、2月8日に2017年の公式国際大会の開催概要を発表した。5月に春期スプリットの総決算として行われる「Mid-Season Invitational(MSI)」はブラジルで、10月に夏期スプリットまでの結果をもって世界王者を決定する「World Championship(Worlds)」は中国各地で、それぞれ開催される。その他にも既存の地域枠組みの改定など、大きな変更が明らかになった。

 

International Wildcardの廃止

まず重要なのは、日本をはじめとした小規模な地域が分類されていた「International Wildcard」(以下、ワイルドカード地域)という区分が廃止されたことだ。2016年までは、東南アジア・ブラジル・日本・北ラテンアメリカ・南ラテンアメリカ・トルコ・オセアニア・CISの8地域がワイルドカード地域に区分されていた。ワイルドカード地域からMSIやWorldsに出場するためには、ワイルドカード地域のみが参加するトーナメントを勝ち抜く必要があったが、今年からはこのトーナメントが「プレイインステージ」という形で各国際大会に統合される。これまでの国際大会は総当たり方式の「グループステージ」を勝ち抜いたチームがトーナメント方式の「ノックアウトステージ」に進出し、その大会の優勝チームを決定するというシステムだった。今年からはグループステージの前に「プレイインステージ」が設けられ、ここを勝ち抜いたチームがグループステージへの参加資格を得ることとなった。プレイインステージには、ワイルドカード地域のほかにも、直近2年間の国際成績が悪い地域が参加することとなっている。

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Mid-Season Invitational 2017はブラジル開催

南半球に位置するブラジルの5月は、日本の初冬にあたる。現地観戦を検討する向きは服装等に十分注意されたい。画像出典:2017 Global Events

MSIは各地域リーグの春期スプリット覇者が集い、シーズン半ばの力比べをする大会だ。今年のMSIはブラジルのサンパウロとリオデジャネイロで、4月28日~5月21日の4週間にわたって開催される。旧ワイルドカード地域での公式国際大会開催は初めてだが、その中でも『LoL』プロシーンが最も盛り上がっているのがブラジルとなる。

このMSIでは、初めて「プレイインステージ」が行われる。プレイインステージは3ラウンドに分かれており、ラウンド1は従来のワイルドカード地域大会と同様に、8つの旧ワイルドカード地域が2グループに別れての総当たり戦を行い、2チームを選出する。ラウンド2では、ラウンド1で選出された2チームと、NA(北米)およびLMS(台湾/香港/マカオ)が戦い、それぞれの勝者がグループステージへと進出する。ラウンド2の敗者はラウンド3で対戦し、勝ったチームがプレイインステージからグループステージへ進出する3チームの最後を飾ることとなる。

画像出典:League of Legends Japan League

五大リーグのうち、NA・LMSは過去2年間の国際大会成績が振るわなかったため、プレイインステージからのスタートとなっている。残るCN(中国)・EU(ヨーロッパ)・KR(韓国)はグループステージからのスタートとなる。グループステージは、プレイインステージから進出した3チームと、グループステージシード権を持つ3地域代表の、計6チームによるダブルラウンドロビンで行われる。その後はこれまでのMSIと同様、グループステージ上位4チームがノックアウトステージへと進み、トーナメント方式で競い合うことになっている。

MSIの最終結果で上位4チームに入賞したチームは、その年のWorldsでのシード権を獲得するシステムは変わっていない。さらに今年のMSIでは、最も成績のよかった旧ワイルドカード地域がWorldsでのグループステージシード権を獲得することになっている。さらに旧ワイルドカード地域チームが4位以内に入賞すれば、その地域から合計2チームがWorldsへと進出できるなど、旧ワイルドカード地域の躍進を歓迎するシステムがわかりやすくなっている。

MSI 2017 開催日程

プレイインステージ(CBLOL Studio、サンパウロ):4月28日~5月1日、5月3~4日、5月5日
グループステージ(HSBCアリーナ、リオデジャネイロ):5月10~14日
ノックアウトステージ(HSBCアリーナ、リオデジャネイロ):5月19~21日

 

初の中国開催、World Championship

初の中国開催となる世界大会。イメージ画の中央奥にそびえ立つのは、決勝戦会場となる「北京国家体育場」、通称「鳥の巣」だ。画像出典:2017 Global Events

今年のWorldsは、中国各地を巡回する形で行われる。『LoL』最大のファン人口を誇る中国だが、意外にも世界大会の開催地となるのは初めてだ。

MSI同様にIWCQを統合したプレイインステージを含む3つのステージから成るWorldsだが、各地域1チームだったMSIとちがって五大リーグからは複数チームが出場する。出場チーム数は計8地域から24チームとなっている。昨年まで2チームが出場していたLMS枠が3チームに増えたほか、MSIの結果によっては旧ワイルドカード地域で2チームをWorldsに送り込める地域もある。

画像出典:League of Legends Japan League

プレイインステージは、旧ワイルドカード地域の8チームと五大リーグの4地域(CN・EU・LMS・NA)で第三シード出場枠の4チームが4つのグループに分かれ、各グループの上位2チームがグループステージに進出する。グループステージの16チームは、成績優秀地域である韓国が3チーム、その他の4地域が2チームずつ、MSIで優秀な成績を収めた旧ワイルドカード地域から1チーム、そしてプレイインステージを勝ち抜いた4チームで構成される。グループステージはこの16チームを4グループに分けてグループ内総当たり戦を行い、4グループの上位2チームがノックアウトステージに進出する。

Worlds 2017 開催日程

プレイインステージ(武漢体育中心、武漢):9月23~26日、9月28~29日
グループステージ(武漢体育中心、武漢):10月5~8日、10月12~15日
ノックアウトステージ準々決勝(広州体育館、広州):10月19~22日
ノックアウトステージ準決勝(上海東方体育中心、上海):10月28~29日
ノックアウトステージ決勝(北京国家体育場、北京):11月4日

 

今年の公式国際大会はワイルドカード地域大会を内包したことで、開催期間が大幅に延びることとなった。MSIは4週間、Worldsはプレイインステージから最後まで追えば7週間。大会期間が延びたことで、オフシーズン中の参加チームの強化合宿等に影響が見られる可能性もある。一方で、プレイインステージの開設により、旧ワイルドカード地域チームは国外の強豪チームとの対戦機会を大いに獲得したともいえる。地域の力関係はさまざまな事情から無情に変わりゆく。今年はいったいどのような模様が描かれるだろうか。

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