『リーグ・オブ・レジェンド』IEMワイルドカード地域大会が10月28日よりスタート。12月にはオールスター大会も


現在、2016シーズンの締めくくりとなる「World Championship 2016」が開催中の『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』だが、世界大会後もまだまだ大きなトーナメントが控えている。まずは今週末、ワイルドカード地域が「IEM Season 11」への出場権を賭けて競い合う「IEM Challenger」が、フランス・パリにて10月28~31日の日程で開催。ワイルドカード地域である日本からは、今年の夏期王者「Rampage」が出場予定である。同じくワイルドカード地域から公式オールスター世界大会への道となる「IWC All-Star Barcelona」も、12月初頭の開催が告知されており、日本代表を決めるファン投票が開催中だ。

 

IEM Challenger

「IEM Challenger」は10月27日から31日にパリで行われる「Paris Game Week」内のイベントとして開催。8つのワイルドカード地域が2つの選抜大会に分かれ、合計4枠のIEMトーナメント参加枠を競い合うことになっている。トーナメント形式はダブルエリミネーションで、各対戦はBo3(2本先取)。最後まで勝ち抜いた2チームが、IEMトーナメントへの参加権を獲得することになる。

前半の10月28日から29日に行われる大会では、4つのワイルドカード地域から「IEM Oakland」へ出場できる2地域が決定する。出場チームは北ラテンアメリカ代表「Lyon Gaming」、南ラテンアメリカ代表「Kaos Latin Gamers」、ブラジル代表「INTZ e-Sports」、オセアニア代表「The Chiefs eSports Club」の4チームとなっている。IWCQを勝ち抜いて世界大会に出場したINTZ、同じくIWCQにて圧倒的な実力を見せながらも世界大会出場がかなわなかったLyon Gamingといった、実力派チームたちがどのような戦いを見せてくれるかに注目したい。またKaos Latin Gamersは今月初め、北米プロシーン経験者のサポート・Sakuya(旧名Remi)選手を迎え入れるなどメンバーの刷新を行っており、IWCQの時とは大きく変わったチームになっていると予想される。

IEM Oakland選抜大会のブラケット。下はルーザーズブラケットとなる。第一対戦INTZ vs KLGは日本時間10月28日15:30より、第二対戦Chiefs vs Lyonは19:00より開始予定。画像出典:The Rift Herald
IEM Oakland選抜大会のブラケット。下はルーザーズブラケットとなる。第一対戦INTZ vs KLGは日本時間10月28日15:30より、第二対戦Chiefs vs Lyonは19:00より開始予定。画像出典:The Rift Herald

後半の10月30日から31日に行われる大会からは、前半大会に参加しなかった4つのワイルドカード地域から「IEM Gyeonggi」への出場チーム2つが決定する。こちらの出場チームは東南アジア代表「Saigon Jokers」、トルコ代表「Dark Passage」、日本代表「Rampage」、CIS代表「Vega Squadron」となっている。IWCQをCIS代表として戦い世界大会に出場した「Albus NoX Luna」は、世界大会準々決勝進出の戦績によってすでにIEM世界大会への直接招待が決まっているため、CIS地域2位のチーム「Vega Squadron」が参戦する。強豪地域トルコのDark Passageが本命のひとつと予想されるが、今年のLCL(CIS地域リーグ)夏期レギュラーシーズンを勝率71%で終えて2位につけたVega Squadronの戦いぶりにも注目だ。国際大会での経験を着実に積み上げている日本のRampageも、これまで築き上げてきたチームワークが発揮できることを期待したい。

IEM Gyeonggi選抜大会のブラケット。第一対戦Vega vs SAJは日本時間10月30日15:30より、第二対戦RPG vs DPは19:00より開始予定とのこと。画像出典:The Rift Herald
IEM Gyeonggi選抜大会のブラケット。第一対戦Vega vs SAJは日本時間10月30日15:30より、第二対戦RPG vs DPは19:00より開始予定とのこと。画像出典:The Rift Herald

IEM Challengerで選出されたワイルドカード地域チームも参加するIEMトーナメント、IEM Oaklandは11月19日から20日、IEM Gyeonggiは12月16日から18日にそれぞれ開催される。この2大会の優勝チームと、現在開催中の公式世界大会で準々決勝以上の戦績を収めた各地域のトップチームの合計8チームが招待され、来年3月にポーランドのカトヴィツェで開催されるIEMの世界大会「IEM Katowice」で戦うことになるのだ。

参考:世界大会前にシーンの仕組みを知ろう。『リーグ・オブ・レジェンド』世界のプロシーン図解

IEMトーナメントでワイルドカード地域出場枠が設けられるのはこのSeason 11が初めて。Riot Games主催の公式大会以外にも国際大会を経験する機会が増えたことは、ワイルドカード地域のチームにとって大きなプラスになるだろう。IEM Challengerは日本時間10月27~31日のそれぞれ15時30分より、Twitchで配信される。

 

IWC All-Star Barcerona

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IEM Challengerとその後に続くIEM Oaklandが終了すると、再びワイルドカード地域の大会がやってくる。ワイルドカード地域の公式オールスター大会「IWC All-Star Barcerona」は12月1~4日の予定で、翌週12月8~11日に開催されるオールスター世界大会「All-Star Barcelona 2016」に参加するワイルドカード地域のチームを決める大会となる。

オールスター大会では、参加選手は地域ごとに「Team Ice」と「Team Fire」の2チームに分けられる。各選手は様々なレギュレーションの対戦を行い、勝った側のチームに加算されるポイントの総計により勝利チームが決まるという形式だ。現時点ではIWC All-Starの大会詳細は発表されていないが、昨年のオールスター大会ではサモナーズリフトマップでの通常試合に加え、「1対1」「クラス限定戦」「ワン・フォー・オール」といった特殊レギュレーションの対戦も行われた。

今年は翌週本戦への選手の移動負担を考慮したためスペイン・バルセロナでの開催となり、生観戦の場は設けられないことになっているが、おそらく配信が行われることになるだろう。LJL参加選手から日本代表を決めるファン投票の締め切りは10月31日。お気に入りの選手がいれば、投票してはいかがだろうか。

世界大会が終わった後もお祭り続きの『LoL』シーン。プレシーズンに突入する11月には大きなゲームシステム変更も予告されている。プロ選手のプレイを見てプレシーズン中の参考にするもよし、純粋に大きなお祭りを楽しむもよし。まだまだお楽しみは終わらない。