Unreal Engineマーケットプレイスの作者報酬が引き上げ、過去の取引にも適用。『フォートナイト』で得た利益をクリエイターに還元

Epic Gamesは現地時間7月12日、Unreal Engineマーケットプレイスのクリエイターへのレベニューシェア(収益分配)を、88%に引き上げたと発表した。これまでのレベニューシェアはクリエイターが70%、ストアが30%の取り分であったが、このたびその割合は、クリエイターが88%、ストアが12%に変更となった。今後の取引だけでなく、2014年のストア開設以降の過去の取引もまたこのレベニューシェアが適用されるという。

マーケットプレイスにて配布中の「Paragon: Gadget」

マーケットプレイスは、Unreal Engineに関する商品を売買できるストアだ。ゲームで利用できるコンテンツとコードが豊富に提供されている。無料・有料問わずアセットやプロジェクトなど幅広い商品が揃えられている。個人制作のものから、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』や『ARK: Survival Evolved』といったヒットタイトルまで、幅広い作品にマーケットプレイスのアセットやプロジェクトが使用されている。Epic Gamesの社長であるTim Sweeney氏は、この取組が実現できたのは、マーケットプレイスの成長と『フォートナイト バトルロイヤル』(以下、フォートナイト)のおかげであると語っている。

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たとえば、Unreal Engineのエコシステムは最近になり急速な成長を遂げており、たとえば2018年3年からUE4を利用するユーザーは100万人増加し、7月になりトータルで630万人を超えたという。さらに2018年上半期にはUnreal Engineのマーケットプレイスにおけるアクティブセラー(常連)が30%増加し、現在では1500を超えるクリエイターが5000以上の商品を同ストアで販売している。つまるところ、Unreal Engine 4の利用者が増加し、マーケットプレイスも充実。ストアの規模が拡大しつつあるようだ。

そして『フォートナイト』の躍進もまた、Epic Games本体を支えている。調査会社SuperDataによる非公式のデータではあるが、Epic Gamesは『フォートナイト』によって今年5月だけで3億ドル(330億円)を売り上げたと推定されている(関連記事)。今年6月には総プレイヤー数が1億2500万人を超え、Nintendo Switch版のリリースによってプレイヤー数をさらに伸ばし続けるバトルロイヤルゲームがもたらす利益が、Unreal Engine事業にも良い影響を与えていることは間違いない。

弊誌のインタビューにて、前出のTim Sweeney氏は「『フォートナイト』のひとつひとつの開発によって、Unreal Engine 4の開発者はその恩恵を得られていくと思います。」と発言していた。同インタビューにおいては、Unreal Engine 4の機能という文脈での恩恵を示唆していたが、利益という面でも開発者は『フォートナイト』の恩恵を受けられることになる。Epic Gamesは昨年『Paragon』の潤沢なアセットを無料配布しており、マーケットプレイスの推進にも力を入れている。『フォートナイト』とUnreal Engine は、ゲームとゲームエンジンであり商品としての性質は異なるが、車の両輪のように良い影響を与え合うのだろう。

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