任天堂が“Web上で遊べる”GBAエミュレーターにGitHubを通じて公開停止要請

任天堂およびニンテンドー・オブ・アメリカが7月19日、個人ユーザーjsemu3氏がGitHubにて公開中のゲームボーイアドバンスのエミュレーターに対し、公開停止要請を出したことをTorrentFreakが報じている。デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に違反しているといい、すでに同ユーザーのGitHubは閉鎖されている。

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公開されているニンテンドー・オブ・アメリカの要請文を読むと、同社が警告しているのは『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』『星のカービィ 鏡の大迷宮』など、ゲームソフトに対する著作権違反だ。実はこちらのエミュレーターは単なるエミュレーターではなく、Web上でゲームを遊べるというもの。ゲームタイトル(ROM)が付随したエミュレーターであり、いわゆるROMを配布している形態に近い。それゆえに公開停止要請を受けたのだろう。

任天堂は同日7月19日に海賊サイト「LoveROMS.com」と「LoveRETRO.co」を運営するMathias Designs社、そして同社の個人所有者であるとされているJacob Mathias氏に対し、著作権侵害、商標権侵害、そして不正競争を訴えた。両サイトの閉鎖とドメインの引き渡し、そして侵害されたゲームごとに15万ドル(1600万円)、各商標の侵害にあたり最高200万ドル(2億2000万円)の賠償金を求めていた(関連記事)。

その後、「LoveRETRO.co」はすぐさまサイトを閉鎖。この「LoveRETRO.co」は、Web上のエミュレーターでゲームをプレイできるページだ。今回公開停止を受けたエミュレーターとかなり形態が近い。一方「LoveROMS.com」は、任天堂から訴訟を受けた後、一度同サイトから任天堂のタイトルおよびイメージ画像を削除。最終的にはサイト閉鎖に至った。違法サイトなどを対象とした取り締まりが、7月19日に一斉におこなわれたと考えられる。

閉鎖された「LOVEROMS.com」

ただ、今回GitHubにて公開停止を受けたjsemu3氏は、実は常習犯だという。3年前にも全く同じエミュレーターを公開し、同じGitHubにて公開停止処分を受けた(MyNintendoNews)。その際のユーザー名はjsemu。以前にも同じようなことをしたユーザーを取り締まったものであり、「LoveROMS.com」と「LoveRETRO.co」のケースとはやや事情が異なりそうだ。

昨今では、Web上で動かせるエミュレーターを運用するサイトは増加傾向にある。形態は異なるものの、ROMを付随させているという点で、ROM配布サイトと同様に悪質であるだろう。任天堂は、「LoveROMS.com」と「LoveRETRO.co」のケースにおいて海賊サイトふたつをMathias Designs社が運営していること、そしてその会社をJacob Mathias氏が保有していることを突き止めた。今回の公開停止要請も、GitHubという窓口が存在したことが関係しているだろう。こうした海賊サイトの“足”を探れるかが、今後の取り締まりにおける鍵になるかもしれない。

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