『Yandere Simulator』の開発者、タイトルに悩む。シリアスなステルスゲームに“Simulator”は似合わない

『Yandere Simulator』の開発者、YandereDevは公式ブログを更新し悩みを吐露した。弊誌では先日、Yandere Devが『Yandere Simulator』の開発スケジュールが長期化しており、ひとりでの開発に限界を感じていたことを報じたが、次なる悩みは「タイトル名」のようだ。タイトル名変更についてユーザーに問いかけておりアンケートを実施している

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問題となったのはYandereの方ではなく、「Simulator」という言葉。氏は、Steamなどでリリースされている「Simulator」の名を冠するゲームは、昨今『Surgeon Simulator 2013』や『Goat Simulator』を代表にジョーク色が濃くなっていることを指摘。開発初期から『Yandere Simulator』というタイトル名は、正式な名称と考えていなかったようだ。学校内の生徒を集めビームを発してやっつけるなど、ゲーム内でいわゆるジョークプレイをすることは可能なものの、ゲーム本来の趣旨はかわいらしさを装った少女が実は狂気じみたサイコパスであるといった“闇”を映し出すものだと主張。ジョークプレイを楽しんでくれることはありがたいことであるとしながらも、氏が目指すゲームは、バランスが保たれておりうまくデザインされているゲームであるようだ。そういったジョークゲームとして敬遠される可能性を危惧しており、タイトルの変更を考えているという。

氏は、幅広い遊び方を肯定的な視点を抱いているが、あくまでシリアスなゲームを目指しているようだ。
氏は、幅広い遊び方を肯定的な視点を抱いているが、あくまでシリアスなゲームを目指しているようだ。

ステルスゲームとしての開発にもこだわりがあるようだ。ゲーム開発が進めば最終的に90人の生徒が常に学校内を徘徊するように配置され、目撃者なしの犯行が困難となる。そこでプレイヤーは生徒ひとりひとりを隠し撮りすれば、個人情報が手に入り行動パターンが読みやすくなるという。そのほかにも無秩序に生徒を殺害していれば複数の生徒が束になって押さえつけてくるなどといった要素を実装予定であり、完成度の高いゲームを目指す意気込みがうかがえる。

このようにYandere Devはジョークゲームで終わらない真剣な思いをゲーム開発に抱いているようで、タイトル名変更の検討はその本気度の現れかもしれない。Yandereという名前は「病んでる」と「デレデレ」の組み合わせから生まれており、それを英語にあてはめた「LoveSick」という名前が一番しっくりくるタイトル名であるとYnadere Devは語っている。しかしこれまで『Yandere Simulator』として人々に知られてきた経緯もあり、サブタイトルに入れることで検索などのヘルプになるという案もあるという。タイトル名変更のアンケートは1月14日11時30分時点で5万以上の投票が集まっており、80%のユーザーがタイトル変更を支持しているようだ。変更後のタイトルで最も人気なのが「LoveSick : Yandere Simulator」で55%の支持を得ている。商標などの取得も問題ないようで、近いうちにタイトルの変更がされそうだ。

「話しかけるな!お前が人を殺したことを俺は知っている。みんなお前が何をやっていたのかを知っているぞ。」 目撃者が生まれると、プレイヤーの悪行を告発されるようだ。これらのテキストはフルボイスを目指しているという。
「話しかけるな!お前が人を殺したことを俺は知っている。みんなお前が何をやっていたのかを知っているぞ。」
目撃者が生まれると、プレイヤーの悪行を告発されるようだ。これらのテキストはフルボイスを目指しているという。

Yandere Devは、クラウンドファンディングなどを行っていないにもかかわらず、頻繁にブログを更新しユーザーのフィードバックを求めており、そのマメさや真面目さから海外のユーザーから人気のようだ。ブログの記事には、タイトル変更の際に例にあげた『Surgeon Simulator 2013』や『Goat Simulator』は「ジョークを目的としたゲームであり、ひどいデザインのゲームとして言及したわけではない」と誤解を避けるために重ねて説明しており、氏の人柄の良さが垣間見える。その反面、一部ユーザーからは「真面目すぎるのではないか」と心配されているが、真面目で誠実な開発者が狂気じみたゲームを開発していることも、『Yandere Simulator』の魅力であると言えるだろう。

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