『キングダムハーツ III』TGS2018国内初プレイアブル体験会レポート。“ワクワク“が詰まったアクションと演出が、歴代最高傑作になることを予感させる

東京ゲームショウ2018(以下、TGS2018)が2018年9月20日~9月23日にかけて開催されている。その中にあるスクウェア・エニックスブースでは、来年1月25日発売予定の新作『KINGDOM HEARTS III(キングダム ハーツIII)』(以下『KH III』)のプレイアブル出展が行われている。本作品はシリーズ最新作であり、このTGS2018が国内プレイアブル体験の初舞台ということで、気になっている方は大勢いるだろう。かくいう筆者もその一人である。そういうわけで、早速会場で試遊版を体験してきたレポートをお送りしたい。

『KH III』はスクウェア・エニックスより2019年1月25日に発売予定のアクションRPG。PlayStation4とXbox Oneに対応している。ふとしたきっかけで鍵の形をした剣”キーブレード”を手に入れた少年ソラは、故郷にある謎の扉を開いたことをきっかけに行方不明となった親友リク、カイリを探すため、お供のドナルド、グーフィーと共に、様々なディズニーの世界を股に掛けた大冒険を繰り広げていく。

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本作は2002年発売の初作『KINGDOM HEARTS』(キングダムハーツ)より続くシリーズの最新作であり、これまでの旅路の中で一人前のキーブレード使いとして成長したソラが、旅の中で出会い、共に成長してきた仲間と共に、すべての黒幕マスター・ゼアノートとの決戦に挑む物語である。

今回スクエア・エニックスブース内で行われている『KH III』のデモプレイでは、用意されている2つの世界での冒険を通じて、本作の魅力を体験できる。

 

「ヘラクレス」の世界「OLYMPOS」

1つ目は「ヘラクレス」の世界、「OLYMPOS」。突如として開始されるロックタイタンとの戦いの中で、本作に新たに追加されたアクションの一部を、ボス戦という状況にフォーカスした形で体験できる。ちなみにこの内容は既に2013年に公開されたPVに登場しているものだ。

ロックタイタンとの戦いは、本作において追加された機能「オートラン」を用いて、眼前にそびえ立つ岩山を駆け上ることから始まる。駆け上ると言っても、複雑なコマンド入力といった操作は一切必要ない。眼の前にある壁に向かって左スティックを倒すだけで、ソラは勝手に垂直に壁を登り始めてくれる。壁を登っているあいだは十字方向に移動することが可能だ。ちなみにすべての壁を登ることはできないが、登ることのできる壁は表面が薄い光のエフェクトに包まれるため、判断に迷うことはないだろう。大きな壁から小さな段差まで、スティック入力一つでスイスイ登ることのできる軽快さは、プレイに関する一切のテンポを損なうことなく、ボス戦という特殊な状況下における没入感をさらに深いものにしてくれる。

道中にいる小さなハートレスたちを倒し、上空から降り注ぐ大岩の群れをフリーランで華麗にかわしながら岩山を登りきった先に、かの強敵ロックタイタンは待ち受けている。ロックタイタンとの戦いは、”両足を破壊→体をよじ登る→弱点である2つの頭への攻撃”という流れを繰り返す、という具合で進行していく。

本作の戦闘システムは従来の形をそのまま引き継いでおり、過去作を遊んできたユーザーであれば、すぐに慣れることができるだろう。◯ボタンの連打のみで気持ちよく連続攻撃をすることが可能だ。また、今回投入された新アクションとして、ひたすら攻撃を連打するだけで「シチュエーションコマンド」というダイナミックで強力な攻撃を△ボタンひとつで繰り出すことができる。

シチュエーションコマンドはその場その場の状況で出せる中身が異なるようで、例えば普通に連続攻撃をしていれば持っているキーブレイドに対応した技やより強力な魔法攻撃を繰り出せるが、グーフィーやドナルドが近くにいる場合は彼らとの連携技を繰り出すこともできる。内容の変化に関する細かな条件は今回の試遊を通じて明らかになることはなかったものの、その不明瞭さが「今回は何が起こるのだろう」というワクワク感に繋がっていたことは確かだ。総じて超巨大なボスに対し複雑な操作抜きで大立ち回りができるのは非常に爽快で楽しい。

また条件さえ整えば、PVでも紹介されていた特殊なシチェーションコマンド「アトラクションフロー」を発動することができる。ジェットコースター「ビッグマジックマウンテン」に乗ってロックタイタンの周囲を走り回りながら花火を打ちまくる、シューティングゲームさながらのアクションは最高の一言。命中した弾丸が空中に大輪の花を咲かせる度に、興奮を抑えることが出来なかった。

基本、同じ行為を繰り返すボス戦というものは、戦い始めの方は良いものの、ともすれば作業の繰り返し、単調でつまらないものになってしまいがちだ。だが、簡単な操作とそこから繰り出されるド派手な演出は、終始筆者を飽きさせることはなかった。「何かボタンを押す度に、何かが起こる」ワクワク感を常に心に抱きながら、最後まで気持ちよく戦うことができた。

 

「トイ・ストーリー」の世界へ

2つ目の世界は、「トイ・ストーリー」をテーマにした「TOY BOX」だ。ウッディやバズといった、作品おなじみの顔ぶれと共に展開されるオリジナルストーリーの一部を体験できる内容となっている。ボス戦という状況もあって終始一本道だった「OLYMPOS」とは異なり「TOY BOX」の世界ではある程度の探索と、複数のキーブレードを用いたより多彩な戦闘を楽しむことができた。

ゲームプレイを開始して先ず筆者の目に飛び込んできたのは、トイ・ストーリーの世界観、ビジュアルがほぼ完全再現された素晴らしい絶景だ。「TOY BOX」の物語は謎の失踪を遂げたアンディの部屋からスタートするのだが、かつて映画で見た光景そのままがモニターの前で広がっているのだから驚くしかない。

本作ではディズニー作品のブラシ処理をしたイラストをそのままの形で動かせるよう、「キングダムシェーダー」と呼ばれる独自の陰影処理用プログラムが導入されているが、その実力は試遊段階の時点で既に遺憾なく発揮されていた。

例えば家の外にある庭の風景は、現実味を帯びながらアニメーションらしさを失っておらず、おもちゃであるトイ・ストーリーのキャラクターに関してはそれぞれの材質、特徴が映画さながらに再現されている。このモデルを使用して新作映画を1本作ることができそうなクオリティだ。これが製品版では各ワールドで見られるのだから凄まじい。先述した新機能「オートラン」を使って世界を縦横無尽に駆け回る楽しみが期待できそうだ。

複数のキーブレイドを用いて戦える「TOY BOX」では、先述した「OLYMPOS」での内容をさらに拡張した、多彩な戦闘が楽しめる。用意されたキーブレイドは3本。「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「塔の上のラプンツェル」のキーブレードだ。

(以下それぞれトイ・ストーリー、モンスターズ・インク、ラプンツェルと表記)

3本どれを使っても基本モーションに変化は無いが、先述した発動できるキーブレード派生のシチュエーションコマンドの中身がそれぞれすべて異なっている。例えばトイ・ストーリーであれば、キーブレードがハンマーやドリルに変わり、それに伴い通常攻撃の内容も変化。大振りではあるが、敵に強力な一撃を見舞うことができるようになる。モンスターズ・インクであれば刀身がなんと両腕に直接装備する爪やヨーヨーに変化し、通常の攻撃範囲が一気に拡大するほか、回避行動や一部の魔法攻撃の内容が変化する。

装備したキーブレードは十字キーの左右ボタンで切り替えることができ、コンボの最中でも自在に切り替えできるほか、シチュエーションコマンドを実行している間に切り替えた場合、”その時点での状態”を維持することができる。

また本作でも範囲内の敵を一斉攻撃できるシュートロックコマンドは健在で、その内容はキーブレードの種類に依存している。キーブレードを切り替える度にプレイヤーが取れるアクション内容が大きく変化するため、製品版発売後の内容には複数のキーブレードを用いた戦術の組み立てが重要になる場面もあるかもしれない。

本作ではソラたちが取れる戦闘アクションに関して、キーブレードを用いたものとは別に、フィールドギミックを利用したものが多数実装されているようだ。試遊版では、アンディの部屋にあるボールに玉乗りしてハートレスの群れを一網打尽にすることができたり、ストーリーの進行上訪れることになるおもちゃ屋「GALAXY TOYS」では、倒したメカを操縦してⅠ人称視点のシューティングゲームを楽しむことができる。ちなみに取れるアクションは登場したメカの種類によって異なるという作り込みだ。

戦闘アクションに関連して、『KH Ⅱ』まで実装されていた、ディズニーキャラクターと連携アクションがとれる「しょうかん」が「リンク」という形で再登場している。既に「シュガー・ラッシュ」のラルフや「リトルマーメイド」のアリエルなどの参戦が決定しているが、最終的に製品版では何人になるのか楽しみである。

筆者が『KH Ⅱ』をプレイしてから13年… 数々の外伝、過去編を経て遂に来年の春発売を目前に控えたシリーズ最新作『KH Ⅲ』。ビジュアルや演出の面でも、ソラを動かす楽しさという面でもその出来は既に歴代最高峰のものになることを私はこの試遊を通じて確信できた。2013年での制作発表以来、これまでずっと心のうちに秘めてきた本作発売日に対する楽しみは、ここにきて破裂寸前まできている。

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