泥んこトラック運転シム『Spintires: Mudrunner』と、サイバーパンク・ホラー『>observer_』日本語PS4版の国内発売が決定

 

オーイズミ・アミュージオ(旧社名インターグロー)は1月16日、『Spintires: Mudrunner』と『>observer_』のPlayStation 4版の国内発売が決定した事を、公式Twitter上にて明らかにした。発売時期は、両作とも今年の夏を予定しているとのこと。

『Spintires: Mudrunner』は、Saber Interactiveが開発したトラック運転シミュレーションゲームだ。2014年に発売された『SPINTIRES』をリマスターし、追加要素を加えた完全版という位置付けで、Steamや海外PS4/Xbox Oneでは昨年10月に発売された。シベリアの山奥を舞台に、プレイヤーは切り出した材木を積んで目的地に運ぶ運搬ミッションなどをこなす。

「Mudrunner」というサブタイトルが示すとおり、泥道をいかに走破するかという点がゲームの大きなテーマとしてあるが、マップのほとんどはまともに走行する事もままならないほどぬかるんでいる。また増水した川に入ったり、岩肌むき出しの細い崖道を走ったりと、超過酷な環境での運転スキルが試されるゲームだ。運転するトラックにはロシア製の全天候型車両が19種類登場し、1人または最大4人での協力プレイで楽しめる。ぬかるんだ泥道ではスタックしてしまう事もよくあり、その場合はウィンチを周囲の木にくくりつけるなどして脱出するが、マルチプレイでは仲間に牽引してもらうなど協力し合う事も可能になる。

一方の『>observer_』は、『Layers of Fear』で知られるBloober Teamが手がけた一人称視点のサイバーパンク・ホラーゲームだ。Steamや海外PS4/Xbox Oneでは昨年8月に発売されている。2084年のポーランドを舞台に、プレイヤーは人の脳をハッキングして精神世界に侵入する特殊捜査官「Observer(オブザーバー)」となる。行方をくらました息子の手がかりを求めて現場での聞き込みや証拠集めなどをおこない、そしてさらなる情報を入手すべく犯罪者や被害者をハッキングするのだ。しかし精神世界内では、対象者が遭遇した最大の恐怖を追体験する事になる。退廃した東欧の雰囲気と、近未来的なテクノロジーが融合したサイバーパンクらしい世界観、そして精神世界内での現実離れしたビジュアル表現が特徴のゲームである。

『>observer_』はすでにSteam版も海外コンソール版も日本語化されているが、そのクオリティはあまり高くなく、海外販売元のAspyr Mediaは弊誌の取材に対して、新たなローカライズパートナーを探しているとしていた。またコンソール版の日本での発売についても交渉をおこなっているとしていたため、オーイズミ・アミュージオが今回そのパートナーに決定したという事なのだろう。一方で、Aspyr MediaはXbox One版の国内発売にも言及していたが、オーイズミ・アミュージオの発表からは漏れている事から考えると、残念ながら見送られたようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=2CwD6o5OGSE

なお、『Spintires: Mudrunner』と『>observer_』の国内PS4版以外のローカライズについてであるが、オーイズミ・アミュージオがこれまでに手がけた海外タイトルを見ると、同社が日本語版を発売したことをきっかけに、たとえばSteam版にも日本語が追加されたという例は見られないようであるため、Steam版『Spintires: Mudrunner』の日本語対応や、Steam版『>observer_』のローカライズ修正は期待しない方がよさそうだ。