『Firewatch』日本語字幕付きの国内PS4版が2月7日発売へ。火災監視員と女性監督官の交流を描くミステリーアドベンチャー

 

米国のインディースタジオCampo SantoとパブリッシャーのPanic Inc.は2月1日、『Firewatch(ファイアーウォッチ)』を国内PlayStation 4向けに発売することを発表した。2018年2月7日よりPlayStation Storeにて、日本語字幕付きのダウンロード版が販売される(税込1980円)。なお日本語に対応するのはPlayStation 4版のみで、SteamやGOG.comで販売されているWindows/Mac/Linux版は現時点で日本語非対応となっている。

本作は2016年2月に、海外向けに発売された一人称視点のミステリーアドベンチャーゲームである。舞台となるのは1989年のアメリカ・ワイオミング州。とある悩みを抱えた主人公ヘンリーは、日常生活から逃れるように森林火災監視員の仕事につく。ワイオミング州に広がる自然保護区の安全を守るべく、ひと夏の業務に勤しむヘンリー。人里離れた大自然というのは、自分の気持ちを整理するのにもってこいの場所だ。周りに人はおらず、交流相手はトランシーバー越しに会話する上司のデリラだけ。プレイヤーは二人の会話を通じて、それぞれが抱える悩みや心境の変化を追っていく。

※2016年9月に公開されたトレイラー

ナラティブ重視のアドベンチャーゲームではあるが、地図とコンパスを頼りに森林公園内を歩むという、ちょっとした探索要素もある。不審な煙の出どころや、道中で遭遇する奇妙なできごとを調査しつつ、美しい景色を堪能するのだ。なおトランシーバー越しの会話では、プレイヤーが選んだ選択肢によって展開が変化する。ユーモアを交えつつも、日常からの逃避を望んだ二人の苦悩がにじみ出る、繊細な会話劇を見守ろう。

『Firewatch』は新設スタジオによる新規IPタイトルながら、2017年1月には100万セールスの大台を突破。売り上げだけでなく、「The Game Awards 2016」にて「ベストインディーゲーム」「ベストナラティブ」「ベストパフォーマンス(ヘンリー役とデリラ役ともに)」にノミネートされるなど、メディアからも高い評価を受けている。2016年9月には映画化プロジェクトが発表されており、ゲームならではの表現をどう調理するのか期待がかかる(関連記事)。

なお開発元のCampo Santoは現在、新作アドベンチャー『In the Valley of Gods』を開発中。1920年代エジプトを舞台に、一度は仲違いした女性二人が再びタッグを組み、遺跡調査に挑む。新作のリリース時期は2019年を予定している(関連記事)。