『アサシン クリード』次回作の舞台は「王朝」か、もしくは「ヴァイキングの村」か。舞台設定をめぐる噂が続く

 

Ubisoftがおくる人気フランチャイズ『アサシン クリード』シリーズの次回作をめぐる噂がヒートアップしてきている。『アサシン クリード』は第一作目より、ゲームの舞台を変えて作品が発売されてきた。最新作『アサシン クリード オリジンズ』の舞台は古代エジプト。特徴的かつ魅力的な舞台が選ばれてきており、次なる作品の舞台設定がどこであるかには俄然注目が集まっているわけだ。

先週海外にて話題にあがったのが、PlayStation Universeが掲載した情報。PlayStation Universeは、かつてTechnicolorに所属しアニメーションクリエイターとして『アサシン クリード』新作の携わっていたという人物から、新作のコードネームが「Dynasty」であることを聞いたと伝えている。『アサシンクリード オリジンズ』のコードネームが「Empire」であった。「Dynasty」といえば中国の王朝を指すニュアンスが強い。PlayStation Universeは次回作の舞台は中国になるのではないかと踏み込んだ報道をしている。

そして今度は別のところから新たな噂が浮上。Redditユーザーが、Ubisoft Milanに所属するアーティストMichele Nuceras氏がArtStationにて意味深なアートを投稿していることを報告した。タイトルは「Vikings Village(ヴァイキングの村)」。説明文には「ヴァイキングの村を探索するという個人的なコンセプトアート」と記されている。海賊をテーマとした作品はあるが、その中でもヴァイキング時代をフォーカスした作品になることに期待がむけられている。

中国を舞台にした作品になるのではないかという推測は以前からあり、昨年11月にはUbisoft MontrealのJohn Bigorgne氏がアジアの城らしき場所を舞台としたコンセプトアートをアップロード。それを見たファンは、次回作は中国(もしくは日本)が舞台になるのではないかと推測し、話題を呼んでいた(関連記事)。そうした背景もあり、次回作の舞台設定をめぐって噂がヒートアップし続けている。

ただ現実的な話をすると、これらのコンセプトアートは、あくまでコンセプトアートの域を出ないということを留意しなければならない。Ubisoftのスタッフが今まさに開発に取り組んでいる作品の設定資料を公に公開するとは思えず、そもそも彼らはコンセプトアートを作るのが仕事であるので、無数のアートを作り続けている。ArtStationに公開されているのは、あくまでその中のひとつに過ぎない。

以前話題となったコンセプトアート

とはいえ、多くのファンが美しいコンセプトアートを眺めて次回作への思いを馳せるほど『アサシン クリード』の舞台設定には注目が集まっているということだろう。『アサシンクリード』レベルの作品ならば、複数のタイトルを同時開発しており、昨今のマーケットを意識するならば、その中に中国を舞台とした作品があってもおかしくはない。『アサシン クリード クロニクル チャイナ』にて中国は舞台となっているものの、立体的な中国が再現される可能性はおおいにありそうだ。

最新作である『アサシン クリード オリジンズ』では、2月20日に「ディスカバリーツアー」が追加され、3月6日には「ファラオの呪い」が配信されるなど、こちらもまだまだDLC展開が続いている(関連記事)。今年中には新展開についてアナウンスがあると予想されるが、しばらくは古代エジプトの世界を味わうのがよさそうだ。