運と頭脳で高得点を目指す、 一人で遊ぶカードゲーム『Card Crawl』

Mobile of the Weekは、ここ数日の間に発売されたモバイルゲームのなかから光る何かを・際立つ要素を・特筆すべきものを(・場合によっては目に余るデキを)持つタイトルを紹介する週刊連載。第24回は、Free-to-Playのハック&スラッシュ『Dark Quest 5』、ボードゲーム風ダンジョン探索型RPG『Paper Dungeons』、一人で遊ぶカードゲーム『Card Crawl』を紹介する。

 

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Free-to-Playのハック&スラッシュ『Dark Quest 5』

 

 

『Dark Quest 5』は、モバイルで人気のアクションRPGの最新作である。2作目までは有料で販売されていたのだが、3作目からは基本プレイ無料のアイテム課金制に変更された。というわけで、今作もiOS/Androidどちらも無料でダウンロードできる。パブリッシャーは、主にPCで人気のタイトルのクローンをモバイルで配信しているGameloftUbisoftの関連会社でもある。

今までは『Diablo』シリーズを強烈に意識した作品だったが、最新作はUbisoftの『The Mighty Quest For Epic Loot』によく似ている。ほかのプレイヤーのアジトを襲撃してゴールドを稼げるのだ。逆に自分のアジトにモンスターを配置して守りを固めることもできる。また、アジア市場を意識してか、ほかのプレイヤーのキャラクターを借りてミッションに挑めるソーシャルゲーム風のシステムに変更されている。もちろんスタミナ制だ。

ゲームの難度は初心者向けに調整されており、戦闘は攻撃ボタンを押し続けるだけという簡単なものになっている。画面に指を添えておくだけでいいので、読書をしたり、テレビを見ながらでも遊べる。プレイヤースキルだけで強敵を倒すことはほぼできないので、行き詰まったらコンテンツを購入するか、レベリングや装備の強化をするといいだろう。

Free-to-PlayかつPay-to-Winのゲームは、PCであれば否定的な意見が目立つのだが、モバイルでは大絶賛される。プレイヤー層に大きな違いがあるのだろう。ある意味、Gameloftは時代の波に乗っている企業だといえる。

 


ボードゲーム風ダンジョン探索型RPG『Paper Dungeons』

 

 

Paper Dungeons』は、PC向けに早期アクセス販売されているボードゲーム風のダンジョン探索型RPGである。Steamではまだ正式リリースされていないのだが、iOS(300円)とAndroid(336円)に移植された。デベロッパーはAgent Mega。

以前紹介した『Card Dungeon』よりもボードゲームに近く、モンスターとの戦闘では、お互いが同時にダイスを振る。ダイスの目だけで勝敗が左右されるのではなく、特別な効果を持つアビリティを使うこともできる。そのため、運だけに頼るのではなく、ある程度は戦術を考えながらプレイしなければならない。ダイスにはベージュとブラウンの2色があり、それぞれ6個ずつでワンセットとなっている。また、ダイスには数字ではなくイラストが描かれているのも特徴的である。このダイスセットは、ゲームを進めるにつれアンロックされていき、全部で34セットも用意されている。

ゲームモードは「Board Game」「Puzzle」「Rogue」「Campaign」の4つ。「Board Game」はメインのゲームモードであり、シンプルなダンジョン探索型RPG。「Puzzle」はマッチ3などではなく、『Desktop Dungeons』のように、どのモンスターから倒せばいいかを考えながら進めていく。「Rogue」はローグライクであり、難度は高く死は全てを失う。「Campaign」は、オリジナルの物語を作れるゲームエディターだ。

モバイル版はUIが使いづらいといった不満点があるものの、PC版(1480円)と比べると価格は非常に安い。また、PC版が早期アクセスであるという点を考慮すると、今後コンテンツの改善や追加がおこなわれる可能性がある。Steamを見る限りでは、最終的にはCo-opやPvPなどが実装されるという。それらがモバイル版にも登場するか定かではないが、興味のある方はウィッシュリストに入れてみてはいかがだろう。

 


一人で遊ぶカードゲーム『Card Crawl』

 

 

Card Crawl』は、一人で遊ぶカードゲームである。App Storeの説明には「Dungeon Crawler」とあるのだが、ダンジョンを探索するわけでもなくRPGでもない。価格は200円。現時点ではAndroid版についての発表はない。開発を手がけたのはドイツに拠点を構える小さなデベロッパーTinytouchtales

ゲームの舞台は酒場という設定で、ジョッキが置かれたテーブルを挟んだ向かいにはミノタウロスが座っている。といっても彼と戦うのではなく、あくまでゲームの進行役といったところ。カードを配り、おいしそうにビールを飲むしぐさを見せてくれる。勝利条件は、デッキ(54枚)のカードを全て使い切ること。

ゲームを開始すると、デッキから4枚のカードが場に配られる。そのなかから3枚のカードを引くとターン終了となり、ミノタウロスの手によって場には再び4枚のカードが並ぶ。デッキには54枚のさまざまなカードが混ざり合っている。タイプを分けると、「Monster」「Sword」「Shield」「Coin」「Potion」「Ability」の6つ。「Ability」以外のカードには数字が書かれており、それぞれ攻撃力や防御力、回復力や入手できるコインの枚数などを表している。

 

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モンスターに攻撃する「Sword」、受けるダメージを軽減する「Shield」、ライフを回復する「Potion」、特殊な効果を持つ「Ability」は、プレイヤーのカードスロットの「右手」か「左手」に置くことで効果を発揮する。「バッグ」に置いたカードは、どちらかの手に移動させなければ使えない。ただし「Coin」は空いているスロットであればどこに置いてもコインを入手できる。「Monster」をバッグや手に持つことはできず、プレイヤーに対する直接攻撃か、「Shield」にあてて対応することになる。

「Monster」に書かれている数字は、モンスター自身の攻撃力であり、ライフでもある。たとえば数字が10のSouleaterをプレイヤーにあてると、ライフが10削られ、モンスターは消滅する。また、数字が5の「Shield」にあてれば、プレイヤーは5のダメージを受ける。6と書かれた「Sword」で攻撃すれば4になり、Souleaterの攻撃力も4になる。

「Ability」は、集めたコインを使ってアンロックすれば種類が増えていくのだが、デッキにはランダムに選ばれた5枚が入る。ただしこれはNormalモードを選択した場合であり、Constructedモードは好きな「Ability」を5枚ピックアップできる。「Monster」以外で数字が書かれたカードを「Potion」に変化させるもの、場のカードすべての数字を3減少させるムチなど、どれも個性的なものばかり。うまく使用すれば、不利な状況から逆転できることもある。

場の4枚が全て「Monster」だった場合、絶望を感じてしまうかもしれないが、どうにもならない状況を打破する手段として、自分のライフと引き換えにカードの配りなおしができる。ただし、2回目以降は受けるダメージが2ずつ増加していく。2回連続でやれば、プレイヤーのライフは1になってしまう。その後も「Monster」が並べばゲームオーバーが確定する。

場に配られた4枚、プレイヤーのライフや所持しているカード、それらとにらめっこし、最もリスクが少ない手段を選んでいく。毎ターン、場には1枚のカードが残るわけだから、次の一手を考えてプレイすればクリアすることはそれほど難しくない。基本的には、必要以上のダメージを与えないように心がけるといいだろう。回復も同じだ。プレイヤーの最大ライフは13であり、10残っている状態で6回復するポーションを飲むなんてもったいない。

普段カードゲームを遊ばないという方でも、数回プレイすれば勝利を収めることができるだろう。しかし、本作はただクリアすることだけが目的ではない。いかに多くのコインを集めて勝利するかを目指すのだ。「Coin」はもちろんのこと、「Sword」「Shield」「Potion」を売却してもコインを入手できる。とくに意識しなければ50~60枚のコインを獲得できるのだが、70枚以上を目指すとなると運だけではどうにもならない。勝敗は運に左右されることが多い。そして、スコアはプレイヤーの頭脳が影響する。

 

第24回Mobile of the Weekの最優秀作品は『Card Crawl』である。カードゲームと聞くと、『Magic: The Gathering』などのトレーディングカードゲームをイメージしてしまい、複雑なゲームジャンルだと思う方も多いだろう。しかし、『Card Crawl』のルールはとてもシンプルであり、初心者でも遊びやすい。また、CPUとの対戦ではないため、たとえ悪い結果になっても理不尽だと感じることはないはずだ。本作はパズルではないのだが、手軽さやリプレイ性は『Threes!』(iOS/Android)に近いものがある。1プレイに要する時間は約2分。自宅でも外出先でも、自分の運と頭脳に挑戦してみてはいかがだろう。

 

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